施設について

当館のあゆみ

 村上三島記念館は、本州と四国をつなぐ架橋「瀬戸内しまなみ海道」の中央部に位置する大三島にあります。昭和57年4月に上浦町歴史民俗資料館として開館し、当時から村上三島氏の尽力により著名な現代書道家から書作品の寄贈をいただき、現在では絵画も含め総館蔵品数約4,000点(うち三島氏の遺作約900点)と他に類を見ない収蔵となっております。平成2年には、展示室及び収蔵庫の拡張と共に600席の多目的ホールを有する上浦芸術会館を増築し、平成19年2月には、第1展示室内に大阪府高槻市にあったアトリエを移設再現しました。

村上三島について

 村上三島氏の略歴、アトリエ、コレクションについてくわしくはこちらのページをご覧ください。

施設概要

面積

敷地7002.45平方メートル

建築面積

旧館部分

鉄筋コンクリート造
延べ面積1,293.92平方メートル

新館部分

鉄筋コンクリート造及び一部鉄骨鉄筋コンクリート造
延べ面積3,847.30平方メートル

設備

展示部

第1展示室(アトリエを含む)
第2展示室
第3展示室
会議室
歴史民俗資料室
収蔵庫、事務室、図書室等

ホール部

多目的ホール(600席)、調光室、音響室、映写室
第1研修室、第2研修室、会議室(和室)
4階研修ホール
事務室、応接室

収蔵品

村上三島の書作品を中心に昭和から現代の代表書作家の作品約3,800点収蔵。
村上三島コレクションとして、川端龍子の草描画シリーズ(四国遍路、西国巡礼)、中国の明代から清代の古墨、硯、自用印、使用筆など。

館内案内図

第1展示室

 第1展示室には、村上三島先生のアトリエを移設再現しています。また中央のケースには、村上三島先生愛蔵の中国明・清代の古墨、硯等のコレクション、自用の筆、落款等も展示しています。
 作品は、主に小品作品を展示しています。

第1展示室

第2展示室

 第2展示室は、企画展をすることが多く、書作品以外も展示することがあります。

第2展示室

第3展示室

 第3展示室は、村上三島先生の長条幅(軸長約3.3m)を展示するために周囲約100m、天井高4.3mとなっています。70歳後半から主な個展(日本芸術院会員就任記念展、書業60年書法展、近作書展、書業65年記念展、文化功労者顕彰記念展)毎に精力的に長条幅を書き残されました。その書展毎に常設展示しています。

第3展示室

河北倫明(1914-1995)美術評論家

 村上三島さんは先年中国の董寿平さんと合同の展覧会を北京と日本の両方で開いた。そのとき三島さんの篆、隷、楷、行、草の各書体にわたる堅実にして磨かれた作品は、さすがの中国の人も驚かせたと聞いている。このように幅ひろく自由に書法を身につけた作家は容易にお目にかかれない存在というべきである。と同時に、私は過日の記念館の見学でもう一つ別のことに感心した。それは三島さんの各書体の作品が、いずれも同じように狂いのない一貫したリズムで進められてという点である。これはまさに百戦錬磨の達人芸ともいうべく、そうした安定の中に生彩を放つというところに作者ならでの境地を具現化されている。私はそうした芸境の中に、たとえば卓抜なマラソン走者の安定した力量を見るような気がした。山あり、坂あり、雨あり、風あり、直線あり、曲線あり、そうした中のさまざまな走り方を貫いて、狂いなくベースを守って力走するランナーを見るような、そういう見事さを連想した。これは大変な勉強と鍛錬の上に成ったものに違いない。由来、芸術家には短距離型と長距離型があるようである。私は村上三島さんにはすぐれたマラソンランナーのような確かなものを感じる。

(書業65年記念村上三島展図録より抜粋)

ご利用案内

開館時間
午前9時~午後5時
観覧料
一般520円(420円)
学生260円(210円)
※( )は、団体20名以上
休館日
毎週月曜日
(祝日の場合は原則翌日振替)
12月29日から翌年1月2日まで

ご利用案内の詳細はこちら

申請書のダウンロードはこちら

多目的ホール

使用時間
午前9時~午後10時
座席数
600席

多目的ホールのご利用案内はこちら

コレクションのご紹介

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